

P700 酸化されてますね !!
塙さんの研究 (Hanawa et al. 2017) では、CO2補償点(生葉温度25度)での、シダの光呼吸活性は全電子伝達活性の約70%を占めます。残り30%ほどはO2に依存した葉緑体呼吸、FLV依存の酸素還元反応などに依存しています。いずれにしても、多くの役者がP700酸化システムの一員として光化学系IでのROS生成を抑制しています。 先日、たまたま、シダ(Ferns)の群生地に出会いました。日陰の湿度が高い場所に生息するイメージが強いシダですが、ここでは光を求めて上へ上へと成長しています。逞しいですね。気温38度を超える状況です。光呼吸の頑張りは上記以上でしょうね。P700の酸化程度、相当に高そうです。太古の昔から、このように生きてきたんでしょうね。


日本植物学会 国際シンポジウム その2
9月19日(土)から開催される日本植物学会国際シンポジウムの宣伝がホームページ(http://bsj.or.jp/bsj84/sympo_JPR.html) に掲載されていました。若手でかつ世界を舞台に活躍する高橋さん、嶋川さんがオーガナイズするシンポジウムです。神戸からは、古谷さんが光合成の全体像をつかみながら、私たちが世界で初めて野生型植物でかつin vivoで実証したP700酸化システムの存在と活性酸素(ROS)生成抑制について最新の知見をご報告します。高橋さんのお言葉にありますように(下記)、PSI 電子伝達活性を正しく評価するのは難しそうですね。ただ、古谷さんが言及できるかも、、、、嶋川さんの後輩である古谷さんをみなさまよろしくお願いします。