

rSP-illumination treatment, PSI photoinhibition, P700 oxidation system, RISE, Ferredoxin
続報の前に、少しだけ整理しときます。私の研究は、瀬島さんとの解析で、断続的にパルス光を生葉に照射し(瀬島法 あるいは rSP-illumination treatmentと呼びます)、PSIが特異的に活性酸素(ROS)により失活することを、光合成を駆動する光により抑制される事実を見出したことで、多くのことを解決してきました。PSI光障害が、光により抑制されるという非常にユニークな生理現象を発見したことが始まりでした。メカニズムとしては、光合成における主要なROS生成の場であるPSIにおいて(スーパーオキシド・ラジカルが生成すること、活性酸素という言葉を最初に使った浅田浩二先生の発見です)、反応中心クロロフィルP700が酸化されることでROS生成が抑制されます。瀬島論文は、フィンランドのAro博士, Tikkanenn博士グループが世界で最初に開発した変動光処理による様々な光合成変異体でのPSI光障害の分子メカニズムを説明できるものでした。このことは、瀬島論文を公表した時にシュライバー先生から励ましのメールをいただいたことと併せて非常にインパクトの