同窓会_総会
日本土壌肥料学会で杉本敏男名誉教授にお会いしました。同窓会総会を発足されるとのことです。先々代の王子教授をはじめとした神戸大学植物栄養学の流れを汲んだ同窓会になります。杉本先生が段取りをしてくださるとのことで、OB(卒業生)の方々が現役の学生さんをサポートできるような総会を検討されています。 ですので、現在の「あつまり」を同窓会総会に移します。私はOBではないですが、つなぐ役割を終えれたと安堵しております。神戸へ赴任して10年が過ぎております。一仕事終えることができました。人一人やれることは限られております。ここいらで、よかろうかい、、、、、(私は、福岡の八女の生まれ育ちです)、、、皆さん、ありがとうございます。
特集号_Editor
International Journal of Molecular Sciences (IF 3.687)から依頼され、特集号のEditorをすることになりました。本日、案内がWEBに掲載されました。ご興味がある方は、ぜひともご投稿ください。 「Special Issue "Oxidative Stress and Redox Regulation in Plants"」 (http://www.mdpi.com/journal/ijms/special_issues/plants_redox_regulation) PS:さらに、別のジャーナルで、特集号Editorを依頼されております。今度は、どんなワールドにしようかと思案中です。
無傷葉緑体実験 ~O2代謝のよりよい実験材料~
光合成生物でのO2代謝をまとめる機会があり、昔々多くのことを学んだ論文を再読しておりました(下記)。Wuerzburg大学時代のスーパーバイザーであるSchreiber先生の論文です。NPQおよびdelta-pH誘導は、The Water-Water Cycle(その当時は、Mehler-Ascorbate Peroxidase Sequence (MAP-Pathway)と呼ばれていました)によるものであるという結論です。いまだ結論が出ていないCyclic electron flow around PSI (CEF)の寄与は無視できるほど小さいというものです。Schreiber先生は無傷葉緑体(intact chloroplasts)を使って見事に証明されています。この結果は、Takagi and Miyake (2018)の生葉(intact leaf)解析のデータとも一致していますね。無傷葉緑体でのデータは、矛盾なく生葉データと結論が同じになることが多いですね。このようにして、サイエンスが繋がり前に進むという体験は貴重です。 ご興味ある方は


集中講義_東北大学
集中講義でした。酸素の話、P700酸化システムの話、などてんこ盛りでした。聴講してくださった学生さん、お招きいただいた東北大学・牧野先生ありがとうございました。 酸素の性質を考えると、酸素で満たされた中を電子が走る光合成電子伝達系がいかにROSの危険性を回避しているのか?興味は尽きませんね。P700酸化システムが、すべての酸素発生型光合成生物がもつROS生成抑制のためのものであることを私たちはこれまで明らかにしてきたわけですが、そこで機能する役者の多様性は明らかにされていないものがまだあります。その多様性の存在理由、明らかにしたいですね。 先日、久しぶりに、日焼けしている葉をフィールドで見つけました。明らかに、酷暑と水不足がもたらす表現型でした。P700酸化システムが万能ではない証拠です。限界があるんですね。今後は、このシステムの限界評価も明らかにしないといけないですね。これにより日焼けへ至るメカニズムも明らかになるはずです。
酷暑 対 P700酸化システム
今年の夏も酷暑ですね。日中のアスファルト温度、肉球が痛むくらいになっています。奈良盆地に日が差し込む朝早くおよび生駒山に日が沈むくらいが肉球に優しそうです。 光呼吸頑張ってますね。しっかりとP700酸化システムを駆動させてますね。大昔から酷暑対策として貢献してきたんでしょうね。C4も、気孔が閉じてしまわなければ大きなエレクトロンシンクである光合成が光呼吸の代わりしてますしね。気孔が閉じてしまえばサトウキビでも全滅してたそうです。それぞれ得意不得意があるんですね。