“RISE” cited in the Plant Journal

Citation Alertで、下記のジャーナルに”P700 Oxidation System”の中で”RISE”が引用されていることを知りました。Delta-pHによるCyt b6/f複合体のPQH2酸化活性制御は”Photosynthesis Control”と呼ばれており、古くから知られていました。しかしながら、Delta-pHで説明できないCyt b6/f複合体の活性制御の存在を2016年に釋さんとPlant Cell Physiologyへ報告しました(詳細を知りたい方はこの論文をご覧ください)。ラン藻Synechococcus PCC7942 (S. 7942)を用いて、全く見たこともない生理現象に出会い、非常に感動したことを覚えております。Q-cycle制御によるP700酸化です。当時は、ラン藻S. 7942だけの特異的な生理現象かも、と考えていたのですが、その後、高等植物でもRISEのコンセプトを用いないとP700酸化が説明できない事実に多く出会うことになりました(Wada et al. 2020, Furutani et al. 2020)。また、S. 7942において、全く別の評価法でもRISEの機能が存在しないと説明できない事実を報告することができました(Shimakawa, Shaku et al. 2019)。RISEは、Q-cycle制御によるP700酸化ですので、少なくともO2発生型光合成生物に共通して機能する分子メカニズムの可能性が高いと考え始めております。

自分の研究スタイルは、まずは生理現象発見、この事実に基づくコンセプトの提唱、そして分子メカニズムの解明、その後さまざまな追試検証です。P700酸化によるPSI光障害緩和の実証事実の発見(Sejima et al. 2014)も同じスタイルです。少しずつ、みな様から引用していただいている状況です。Furutaniさんの論文(2020)は、高等植物イネにおいて多くの事実がRISEにより説明できます。RISE研究の展開が楽しみです。


Alber, Nicole A. et al.:

The flexibility of metabolic interactions between chloroplasts and mitochondria in Nicotiana tabacum leaf

The Plant Journal. 2021



最新記事

すべて表示

3月末に、古谷さんが修士修了、そして今月、ご就職されました。どちらもおめでとうございます。古谷さんとの研究は非常に楽しく、多くのことを学ばせていただきました。ありがとうございました。 そして、気づいたら今日でした。あっという間です。あ、そうですね、、、伊福先生とお昼、お花見した記憶があります。 古谷さんの投稿論文の改訂、プロジェクトでの課題など、他業務・仕事が多々あります。ありがたく感謝しながら粛

今年もあっという間の1年でした。すこし振り返って。 ・昨年までと異なり、今年は積極的に川に立ちました(Facebookにて)。9年目のテンカラでようやく毛鉤りを流すコツがわかってきました。石垣先生のお言葉が腑に落ちる瞬間に出会える回数が増えました。「釣れる」から「釣った」に移行しつつ(?)あります。釣った瞬間の感覚を何度も経験したく、よく通いました。 ・夏は、伊福先生、石崎先生、溝畑先生と開田高原

先日、古谷さんの論文がJPRに公表されました(The difficulty of estimating the electron transport rate at photosystem I | SpringerLink)。光合成の仕組みを明らかにする研究の中で、これまで測定されてきた光合成パラメータの妥当性を今一度見直していました。そして、PSIの電子伝達活性の評価法に疑問が生じました。評価の

特集記事
近日公開予定
今しばらくお待ちください...
記事一覧
アーカイブ
タグ
Follow Us
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square