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新規な機能をもつ遺伝子を発見しました

  • 三宅 親弘
  • 2017年12月17日
  • 読了時間: 1分

嶋川くんの論文が掲載されました (Mar. Drugs 2017, 15(12), 390)。シアノバクテリアにおいて、光合成が抑制される環境で誘導される Flavodiirion protein (FLV) (この遺伝子を最初に発見し、その機能を最初に明らかにしたのは、イスラエルの Aron Kaplan 先生です)のアイソザイム FLVs2/4 をコードするそれぞれの遺伝子はゲノム上に存在する小さなタンパク質をコードする遺伝子 cola を挟む形で存在していることがシアノバクテリアS.6803で報告されていました(フィンランドのグループが明らかにしています)。そのために、S.6803でcolaの欠損株の生育が抑制されることが明らかになると、colaはFLVのために存在していると議論されていました。

しかしながら、シアノバクテリアS.7002(FLVs2/4遺伝子をもたない)で、cola遺伝子が存在していることを見出しました。つまり、colaとFLVs2/4との関係に必然性がないことがゲノム上で明らかになったわけです。S.7002において、cola欠損株を作出すると、その生育が抑制され、細胞内で酸化障害が生じること、つまりシアノバクテリアにとって非常に重要な遺伝子であることが明らかになりました。

Cola遺伝子の機能解明のためには、まだまだ多くの研究が必要で、これからの成果が楽しみです。

 
 
 

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