日本植物生理学会~シンポジウム~

ようやく、時間が取れたので備忘録を。忙しいですね、さすがに。

先日、伊福先生・増田先生にご招待いただき、名古屋のシンポジウムで話をしてきました。

非常に良かったのは、ある先生に「Sejima法で用いているrSP illuminationの実験的意味が分かりました。変動光実験かと長い間思っておりました。野生型が、自然界で生き抜くために普遍的にもつ、頑健性のあるP700酸化の生理現象の発見そして生理的役割の意義づけなんですね!」と。

そうなんですよね。PSI失活に主眼を置いてみる方々は変動光実験と勘違いされているんですね。ROSによるPSI失活を防御するシステムの存在を発見したことに意味があるんですね。そのことは、Sejima論文(2014年)の中でしっかりと記載しているにもかかわらず、なかなか伝わっていなかったようです。益々の普及活動が必要ですね。

ROS耐性の防御システムは、浅田浩二先生が確立されたThe Water-Water CycleでのROS消去システムが有名です。

私が提唱する「P700酸化システム」はROSそのものの生成を抑制するシステムなんですね。その当時、誰もそんなことを言っていなかった状況で(生理現象そのものが発見されていなかった)、実験による実証に成功したんですね。この実証には変異株を用いる必要がなかったんですね。野生株だけで十分だったんですね。その後、「P700酸化システム」の役者を明らかにする過程で多くの変異株を用いて示すことができ報告させていただいております。

光合成生物は、生成したROSの速やかな消去システム「The Water-Water Cycle」とROS生成を抑制するシステム「P700酸化システム」の二重の備えで自然界を生き抜いているんですね。

ただ、ROSの脅威から逃れるすべはこれだけではないはずですね。実際、実験を進めていくと、いろんな戦略が少しづつ明らかになってきています。深いですね。やらなければなりませんね。

今回、このような思いにいたったのは、伊福先生、増田先生が私たちの仕事を紹介する機会をくださったおかげです。心より、お礼を申し上げます。

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