新規な機能をもつ遺伝子を発見しました

嶋川くんの論文が掲載されました (Mar. Drugs 2017, 15(12), 390)。シアノバクテリアにおいて、光合成が抑制される環境で誘導される Flavodiirion protein (FLV) (この遺伝子を最初に発見し、その機能を最初に明らかにしたのは、イスラエルの Aron Kaplan 先生です)のアイソザイム FLVs2/4 をコードするそれぞれの遺伝子はゲノム上に存在する小さなタンパク質をコードする遺伝子 cola を挟む形で存在していることがシアノバクテリアS.6803で報告されていました(フィンランドのグループが明らかにしています)。そのために、S.6803でcolaの欠損株の生育が抑制されることが明らかになると、colaはFLVのために存在していると議論されていました。

しかしながら、シアノバクテリアS.7002(FLVs2/4遺伝子をもたない)で、cola遺伝子が存在していることを見出しました。つまり、colaとFLVs2/4との関係に必然性がないことがゲノム上で明らかになったわけです。S.7002において、cola欠損株を作出すると、その生育が抑制され、細胞内で酸化障害が生じること、つまりシアノバクテリアにとって非常に重要な遺伝子であることが明らかになりました。

Cola遺伝子の機能解明のためには、まだまだ多くの研究が必要で、これからの成果が楽しみです。

最新記事

すべて表示

光合成の仕組み

古谷さんと、農芸化学会誌「化学と生物」(7月号)に総説「明らかになってきた光合成のしくみ ~C3植物での例を中心に~:活性酸素(ROS)生成抑制のための巧妙な分子メカニズムを備えたC3型光合成の進化」(Vol.59 No.7 Page. 320 – 332) (published date : 2021年7月1日)(化学と生物 - 日本農芸化学会 - | Vol.59 No.7 | 明らかになって

またまた、新しい事実に出会うことができました。光合成・活性酸素研究の出口です!

大西さん、古谷さんの頑張りです。まだ、だれも見たことがない新規なプロット、そして、そこから見えてくる光合成の世界、再現性ある光合成の世界、ようやく光合成・活性酸素研究の出口の一つを示すことができました(Antioxidants 2021, 10(7), 996; https://doi.org/10.3390/antiox10070996)。学生時代の1991年に学会デビューしました。その時の論文

C4光合成でのCO2同化のしくみを解明しました

最近、C4光合成(Zea maize)でのP700酸化システムを評価する論文をIJMS (IF > 4) に公表しました(Int. J. Mol. Sci. 2021, 22(9), 4894; https://doi.org/10.3390/ijms22094894)。 これまで、C3植物でP700酸化の分子メカニズムを明らかにしてきました(Miyake 2020, Furutani e al.

特集記事
近日公開予定
今しばらくお待ちください...
記事一覧
アーカイブ
タグ
Follow Us
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square