P700 Oxidation System に関する新しい論文が公開されました。

Plant Journal オンライン (Accepted manuscript online: 5 April 2017) (DOI: 10.1111/tpj.13566) に論文「Chloroplastic ATP synthase builds up proton motive force for preventing reactive oxygen species production in photosystem I」(第1著者:高木大輔くん)が掲載されました。これは、「P700 Oxidation System (P700 酸化システム)」における重要な役割をになうプロトン勾配を調整するメカニズムが実際にATPaseを介して駆動されていることを示すものです。このメカニズムは、「P700酸化システム」のモデルにおいて、gH+ として表記されています。この gH+ は、光強度の変化、光合成速度の変化に応答し、"P700酸化" に大きく貢献します。このgH+がうまく機能しないと、P700酸化に失敗し、活性酸素 (ROS) 生成いたること、光合成電子伝達系が酸化障害を被ることを世界で初めて示すことに成功しました。 今回の発見にもあるように、「P700 酸化システム」は多くの制御により、その能力がコントロールされています。とくに、ATPase は、すべての光合成生物に普遍的に存在します。つまり、今回の私たちの発見は、光合成生物が安全に光合成するための共通するメカニズムを明らかにした意義があります。

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C4光合成でのCO2同化のしくみを解明しました

最近、C4光合成(Zea maize)でのP700酸化システムを評価する論文をIJMS (IF > 4) に公表しました(Int. J. Mol. Sci. 2021, 22(9), 4894; https://doi.org/10.3390/ijms22094894)。 これまで、C3植物でP700酸化の分子メカニズムを明らかにしてきました(Miyake 2020, Furutani e al.

“RISE” cited in the Plant Journal

Citation Alertで、下記のジャーナルに”P700 Oxidation System”の中で”RISE”が引用されていることを知りました。Delta-pHによるCyt b6/f複合体のPQH2酸化活性制御は”Photosynthesis Control”と呼ばれており、古くから知られていました。しかしながら、Delta-pHで説明できないCyt b6/f複合体の活性制御の存在を2016年

塙さんのお仕事~多く引用されるようになりました~

東北大学・名誉教授牧野先生から塙さんのお仕事(https://doi.org/10.1111/ppl.12580)が多く引用されてますよ、とお知らせをいただきました。この仕事は、瀬島さんがいるときに確立した光呼吸のin vivo評価法(https://doi.org/10.1111/ppl.12388)を用いております。O2電極を用いたO2収支およびクロロフィル蛍光解析を同時に行うことで、CO2補

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